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2018年9月

2018年9月21日 (金)

「位相差顕微鏡」

【位相差顕微鏡とは?】

位相差顕微鏡とは、鮮明画像で生きたままの口腔内の細菌を、患者さん自身が観察できるものです。
生きたままの口腔内細菌観察をはじめ、明視野観察・赤血球観察に適した暗視野観察が行えるので、患者さんは鮮明な画像を見ながらしっかりとした説明を受けることが出来、ご自身の口腔内の細菌の事実を様々な角度から知ることが出来ます。
口腔内には数百種類の細菌が生息しています。
こうした口腔内細菌が虫歯や歯周病といった歯を失う原因となっているのです。
歯周病の原因となる細菌は口腔常在菌といって健康な状態であっても存在する細菌なので、歯周病治療を行ったとしても全ての歯周病細菌をゼロにはできませんが、数を減らすことにより歯周病の活動を抑えたり、再発を少なくすることにつながります。

【歯周病菌の検査方法】
①歯周ポケットからプラーク(歯垢)を採取します。
②プラーク(歯垢)をプレパラート(透明のガラス板)の上に置きます。
③位相差顕微鏡に設置します。
④位相差顕微鏡に接続したモニターで細菌を観察します。

【なぜ感染したのか?】

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、歯周病菌は存在しません。もともといない歯周病菌が、なぜ口の中にいるのでしょうか? それは、他の人からうつされたからなのです。
子どもの場合は、両親・家族からの感染がほとんどです。
ただし、子どもの場合、歯周病菌があっても大人になるまでに発症・進行することは稀です。大人の場合は発症・進行する可能性がありますので、早めに検査を受けることをおすすめします。

【歯周病とは?】

【歯周病菌】

【予防について】

カンジダ菌(カビ菌)は口腔内常在菌のため、必ず口の中に住み着いている菌です。徹底的に除去したとしても、空気中や食べ物、手の指などから再び口の中に戻ってきます。残念ながら全滅させることはできません。

予防のためには、毎日の歯磨きと、歯科医院での定期的なPMTC(プロフェッショナルクリーニング)が大切です。カンジダ菌が多くなりすぎると、歯ぐきが腫れるなど悪い症状が出てきます。また、カンジダ菌は大きな菌であるため歯周病菌の快適な住み家にもなり、歯周病菌に再感染しやすくなります。

定期的に歯科医院に通って、歯周病菌が再感染していないか顕微鏡で確認し、PMTCを受けましょう。

2018年9月 5日 (水)

今回はおすすめの歯ブラシについてです。

みなさんは自分に合った歯ブラシを使っていますか?歯は毎日磨くけど、歯ブラシにはなかなか気をつかっていないという人が多いのではないでしょうか?ですが、実は歯ブラシってこだわれば、こだわるほど奥深い世界なんです。

歯ブラシを選ぶ際に大切なことは「歯垢をよく落とすことができて、歯肉を傷つけない」ことです。歯垢をしっかり落とすことで、虫歯や歯周病の原因となる菌を除去することができます。歯肉が傷ついてしまうと、細菌に感染しやすくなります。感染した結果、歯肉が炎症を起こし、歯ブラシした時の出血の原因にもなります。

✳︎歯ブラシの主な使用目的は、
①食物残渣の除去
②プラークの除去
③歯肉のマッサージ
④口腔粘膜の清掃
⑤舌の清掃
⑥口腔機能のリハビリテーション

✳︎一般に望ましい歯ブラシとしては、以下の条件を備えたものが考えられます。
①ヘッドは複雑な口腔内の形態に適応できるやや小さめで薄いもの
②シャンクは細長くて奥歯まで届きやすいもの
③持つところが手にフィットして握りやすいもの
④実施するブラッシング方法に形態や毛の硬さなどが適応しているもの
⑤使用者が使いやすいと感じるもの

✳︎歯ブラシは基本的に小さいサイズで、やわらかめを選びましょう!

メガネや靴と一緒でまずは自分に合っていることが重要です。1-2歯分のヘッドのサイズが標準です。大きすぎると毛先が届かない部分が増えてしまって、磨き残しが増えてしまいます。また、ごしごし磨いてる場合には毛先が硬すぎる場合があります。しらないうちに歯肉が傷ついてしまっている場合があります。歯ブラシは小さめサイズで、硬さははじめは普通かやわらかめを選びましょう。 もしそれで痛い、磨き足りない、などがあれば交換時に違う硬さの種類を選びます。

✳︎使用する目的が歯ブラシの特徴と合っていること

歯ブラシには「虫歯予防」「歯周病予防」「知覚過敏用」など得意分野があって、歯ブラシのパッケージに書いてある場合があります。ステインや著色を落としたいのか、歯のすきまや重なっているところを磨きたいのか、歯周病をケアしたいのか、などの目的と歯ブラシがあっているのか、歯ブラシの製品表示をよく読んで合ったものを選びましょう。

いくつかおすすめの歯ブラシを紹介していきます。

まずはじめに紹介するのは、クラプロックスです。
7.600本の高密度/超極細毛が隙間なく、歯垢をしっかり除去します。一般的な歯ブラシは植毛本数が500~800本程度です。クラプロックスのCSシリーズは、一般的な歯ブラシの最大10倍の高密度植毛。自然に把持すれば、歯と歯肉の境目も、しっかりと毛先が当たるように作られているので、効果的に歯垢を、取り除けます。

更に、クラプロックスの、歯間ブラシを使用していただくと細かい歯垢まで除去することが出来ます。
一般的な歯間ブラシは毛が短いのと、歯間を満たすことができず、歯垢の取り残しが起きてしまいます。クラプロックスはブラシ毛が歯間部内の凹凸を満たすのでわずか1ストロークで清掃することができます。

次に紹介するのは、『G・U・M』で有名なサンスターから販売されている、バトラーというブランドの「コンプリート#025」です。この商品はなによりヘッドが薄いことが特徴です。
業界初の超薄型2.5㎜のヘッドのため、通常の歯ブラシと比べると狭い奥歯にも入れやすく、磨きやすいです。なので、口を大きく開けるのが辛い人や顎関節症の人におすすめです。
グリップ部分は柔らかく太めなので、弱いブラシ圧で磨くことができ、歯や歯肉を傷つけることなく磨くことができます。

最後に紹介するのは、ルシェロです。
ルシェロB-10は健康な歯肉〜歯周炎の方におすすめです。プラークの効率的な除去を目的としたベーシックタイプで、刷掃効果の高いラウンド毛を段差植毛(ラウンド毛+ラウンド毛)してあります。歯肉が健康な方から歯肉炎に移行しかけている方までご使用いただけ、日常的なカリエス・歯周病の予防に適しています。

ルシェロB-20は10代・女性の方におすすめです。顎が小さく、さらに萌出期の永久歯が磨きにくい10代の方、成人男性に比べて顎や手が小さい成人女性の方のカリエス予防に最適なタイプです。4列植毛による磨きやすさと、コンパクトなヘッド&ハンドルによる磨きやすさ、持ちやすさをあわせもっています。Sは萌出直後など痛みが強い場合に適しています。

どんなに頑張って歯ブラシでしっかり磨いても、口内全体の60%の汚れしか落ちていません。残りの40%は、歯科医院の歯のクリーニングか、自宅で簡単にできる歯間ブラシやフロスで落とすことができます。歯医者さんにはずっと通うわけにはいかないので、自宅で簡単にケアできるフロスを使うことをおすすめします。

健康な歯を保つためにも歯科医院での定期的な歯のクリーニングを受けましょう。